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楽しい馬見原商店街♪パート10

2009年09月09日

今日は、江戸時代から続く馬見原商店街の歴史を語る上で欠かせない、馬見原の重鎮
「本八代屋」さん
をご紹介します。









本八代屋さん(地元では、もとやつさんと呼ばれています)工藤家ご先祖ざまは、
昔の八代城下の地図にも名前が残っている八代の松井家のお侍さんで、
初代工藤助次郎さんが馬見原に移住。
古文書によると、天保元年に造り酒屋「八代屋」が創業しています。

安政4年に四代目の弟さんが分家して、造り醤油屋「新八代屋」を創業されてか
こちらは「本八代屋」となりました。

馬見原が大変な賑わいだったころ、造り酒屋さんは10軒以上立ち並んでいましたが、
30人以上の人が働く本八代屋さんは、その中でもひときわ際立っていたようです。
造り酒屋としてだけではなく、現在は肥後銀行に吸収合併となった「馬見原銀行」の経営、
また大地主として大変な力のある豪商でした。


本八さんから、お金を借りて返せなかった延岡の大名からのことわり状や、西南の役の時ここに泊まった官軍からの御礼状など、歴史的価値のあるお宝がいっぱいです。





四代目茂八郎さんが、江戸まで歩いて行った旅日記が残っているそうで、その時行った遊郭の花魁にもらった煙草入れを見せて頂きました。






ほとんどの、古文書は、熊本県立博物館で保存されていますが、希望すれば、見ることもできます。
店内にも、歴史好きの方にはたまらない、興味深いものがたくさん展示されています。
日が当たるので、ブラインドが下がっている事もありますが、声をかけて頂くと快く見せていただけます。









昭和56年まで、酒造りは続いていましたが「蘇陽錦」を最後に造り酒屋としての歴史は幕を下ろし、現在は8代目当主、工藤誠一さんが酒屋さんを営みながら、工藤家と文化的価値の高い品々を守っていらっしゃいます。

取材にお伺いしたとき、奥様の手作りの水羊羹と紫蘇の佃煮をごちそうになりました。
年代物の器も素敵でしたが、そのお味も絶品でした!!







                                 工藤さんご夫婦




次回は馬見原のシンボル「新八代屋」さんをレポートします。お楽しみに~!!