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この路地の先に・・その19

2010年03月11日

グラナダでスキーのまねごとを楽しんだ次の日は、メスキータを見るため
コルドバに向かった。


グラナダからバスで4時間半、結構都会だ。
なかなか良いホスタルが見つからなくて、やっとそれなりの宿を探し出した頃はもう夕暮れだった。

夕食後、燈火のキリスト広場へ。
8本のカンテラの火に囲まれた十字架の上のキリスト像を見つめていると心が落ち着いた。


(昼間の燈火のキリスト広場)

ロマンちっくなこの場所で、一組の恋人たちがデートを楽しんでいた。
向こうは絶対、「早く帰らんかい、この観光客」と思ってただろうな・・・。



朝、車の音で目覚めて窓を開けると、今日も抜けるような青空。
今日も暑くなりそうな気配を感じながら、メスキータへ。

メスキータは、もともとイスラム教のモスクだったが、その後、13世紀にキリスト教徒によって街が奪回されると、今度はキリスト教のカテドラルとして使われるようになった。
内部は、独特の赤と白のしましま模様のアーチがあり、ここで25000人のアラブ人がメッカの方向に向かいひれ伏していたのだ。









さて、私たちの旅も、もう半分が過ぎてしまった。
この辺で、一度家にも連絡を入れとかないとやばいかなと、公衆電話から国際電話をしてみた。

「はい、○○です。」と兄の声。

「あ~、私。」

一瞬の沈黙の後
「おまえな~、・・」
と、ここで電話は切れてしまった。

めいいっぱいコインを入れたつもりだったがこれだけしか話せなかった。
しかも、兄の声は確かに怒っていた。
私に対する父の怒りや愚痴を兄が一手に引き受けていることは想像に難くない。

まあ、私が生きているということはわかっただろうし、
よしとするかと自分に言い聞かせては見るのだが、帰国してからの事を考えると、
どういう事態になるのか、考えるのも怖い。

なるべく気にしないようにしてはいたが、これからまだまだ続く旅の中で、
ふと、あの「おまえな~。」の声が頭をよぎり、私を脅えさせるのだった。