チョコレートへの想い、アメリカへの想い

2009年02月15日

昨日のバレンタインにちなんで、チョコレートの思い出。

40年以上前の話で恐縮だが、いなかの幼稚園生の私が、おばあちゃんちの庭で遊んでいると、知らないおばさんが訪ねてきた。

おばさんは、私がチョコレートを食べているのを見てこう言った。「チョコレートが好きなの?アメリカのチョコレートは、すごーく厚くて大きいのよ。今度持ってきてあげるわね。」
そのおばさんはアメリカに住んでいたのか、何者だったのかはさっぱりわからないが、とにかく、子供の私の頭の中は、そのアメリカのでっかくて、今までに食べた事のないであろうおいしさの、チョコレートの妄想でいっぱいになった。

それから、そのおばさんがいつかチョコを持って現れる日を待ち続けたが、とうとう二度とそのおばさんに会うこともなく、私のアメリカのチョコレートへの思いは募るばかりだった。(大人は子供に嘘をついてはいけません)

小学生にになった私のお気に入りのテレビ番組は「名犬ラッシー」と「わんぱくフリッパー」。緑の芝生の広い庭、大きなテレビに冷蔵庫、その中には、これまた大きなアイスクリームが入っている。あんな賢い犬や、イルカさえ飼えるアメリカへの憧れは、募る一方だった。大人になったら、絶対アメリカに住もうと子どもながら心に決めた。

中学生のころ、アメリカ人の友達がいた。私が重い荷物を運んでいると、それを代って持ってくれながら、(ここが、気の利かない坊主頭の日本の中学生男子と違うところだ)「今度アメリカに帰ることになったから。なんか、アメリカから送って欲しいものある?」と聞かれた。私は、何にも思いつかず、「アメリカのお金見たことないから、手紙と一緒に1ドル札入れといて。」と、答えた。このシュツエーションは恋愛少女漫画のようだが、私にはなんの恋心もなく、(向こうは、多少私に気があったと思う)彼の帰国を悲しく思うより、あの時「チョコレートを送って。」となんで言えなかったのか、ということのほうが悲しかったぐらいだ。

結局、彼からの1ドル札の入った手紙は来ることもなく、私からも手紙を出すこともなく、いつの間にか、もらったアメリカの住所も紛失した。

それから、アメリカの女の子と文通なんかもしたりして、アメリカに対する憧れをいだきつつ、熊本の田舎の町で平凡かつ品行方正な少女時代を送った。

      明日につづく・・・・・。



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