チョコレートへの想い、アメリカへの想い 続き

2009年02月16日



・・・昨日のつづき

高校を卒業した私は、熊本を出てある地方都市で生活を始めた。そして、ついにソニープラザなるハイカラな店で、あの長年想いい続けたアメリカのチョコレートと遭遇したのである。
あのおばさんの言葉にウソはなく(持ってきてあげるというのはウソだったが)
そのチョコは、日本の板チョコに比べかなり分厚く大きかった!

長年の夢がかなった私は、ルンルン気分で学生寮に帰り、思いっきりそのチョコにかじりついた。

「・・・・・・・・・・。」


「マズッ!!」

アメリカの大きなチョコは味も大味だった。ロッテ ガーナチョコレートのほうが、百倍おいしいと、日本人の繊細な味作りを誇りに思った。そして、アメリカチョコへの失望と同時に私のアメリカへの憧れも急速に冷めて行ったような気がする。

それから、また十数年後、結婚して二人の子供を連れて行ったある会で、私は思いがけず、あのアメリカ人の男の子に再会した。もちろん、もう男の子ではなく、髭をはやしスーツを着ていた彼は、誰もが知っているグローバルな会社の日本の副社長になっていた。
「私の事、覚えてないでしょ?」と聞くと「いや、覚えてるよ。」と言ってくれ、なんだか嬉しかった。

そして、今のところ、私はまだ一度もアメリカに行ったことがない。20ヶ国ほどの国に行ったし、今ではアメリカに兄弟や親せき、友人たちもいて、みんな遊びにおいでと言ってくれるのだが・・・。
もし、私が今アメリカを訪ねても、私が子供のころ想い憧れたアメリカを見つけることはできないだろう。
あのチョコにかじりついた時と同じ失望感を味わうのが怖いのかもしれない。


長い文章、読んでくださってありがとうございました。ロッテの関係者の方がいらっしゃいましたら、宣伝費はガーナチョコレートでお願いします。




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