グランドで見つけた宝物

梅子

2009年07月15日 23:42






1点を先取したものの、途中逆転を許し何度も満塁の場面もあったのに、チャンスを生かしきれないまま、2対1で迎えた9回の表。
3年生エースが自ら、3塁打を放ち、そして2アウト満塁となりました。

ここで、代打に呼ばれたのは、なんとうちの息子!
今日初めての出番がこのシュツエーションとは、親にとってはあまりのプレッシャーに心臓が口から飛び出しそうでした。
まるで、映画かドラマのような場面。


ストライクが2つ続き、追い込まれて


          カキ~ン

「打った~!!やった~!!」と叫んだもののライト前ゴロで、一塁アウト。
この瞬間に試合が終わりました。


一塁にスライディングしたまま動かない息子と泣き崩れて立ち上がれないエース
の姿が未だに目に焼き付いています。


ベンチの中も外もみんなの頬を涙がとめどなく流れていました。
この涙は、自分の精一杯の情熱をかけられる物を見つける事が出来た者だけが流すことのできる涙です。

友情、絆、思いやり、礼節、集中力などなど・・・
野球を通して得ることのできたたくさんの宝物はきっとこれからの彼らの人生に輝きを与えてくれるということだけは、
間違いありません。



どんな、慰めや励ましの言葉も今はむなしく宙を漂うだけの様な気がして
何も言わず帰って来ました。




   「感動をありがとう」
                の言葉だけを文徳軟式野球部に贈ります。

応援して下さったみなさんありがとうございました!




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